謎の日本製FenderはデザインフロムUSA
20代前半に某楽器店でカーリーメイプルトップに一目惚れして購入したフェンダーのエレキギター。「え?これがフェンダー!?」って思う方きっといるはず。私も出会ったときに驚きましたが、最近になってこの謎めいたギターの素性がようやく判明しました。
その名はFender(フェンダー)HeartField(ハートフィールド)。1991年頃にUSAフェンダーがデザインして日本のフジゲンが製作し、ジャパンフェンダー(ジャパンって本家のFenderとは別会社らしい)で販売されていたという、変り種ギターなんです。そして私が所有しているのはELANⅡというシンクロトレモロブリッジのモデル。
メイプルトップ&マホガニーバックボディ,マホガニースルーネック&エボニー指板という中々豪華な木材を使ったエレキギターにもかかわらず、当時(約20年前)に5万円足らずのバーゲン価格で購入しました。記憶が確かなら定価は12万なんぼって書いてあったような・・・。
兎に角ボンビー短大生でも買えるくらいの破格だったことは覚えています。本物のUSAフェンダーなんてとても買えないですからね~。デザインがUSAってだけでも優越感が。消えかかってるけどメイドインジャパンのプリントもしっかりと。
ヘッドの形状はフェンダーストラトキャスターのそれとはまったく異なるもの。しいて言えばポールリードスミスのパクリ?いやコピー、いやリスペクトと言うべきかな。(笑)
アーミングしても音の狂いが少ないFenderのロックペグで10円玉で締めたり解除できます。
ブリッジはストラトのアメリカンスタンダードでも採用されている2点止めシンクロトレモロブリッジ。アームは現在このギターでは多用しないので外しています。
ピックアップはオリジナルのパワー不足に我慢できず、リアにセイモアダンカンJB、フロントにSH-1nを換装しました。
オリジナルはエリック・クラプトンモデルのストラトにも搭載されるTBXコントロール(たぶん)がありましたが、回路を一新した際に外してしまいました。ボリュームとトーンノブも使いにくかったので変えています。ご多聞に漏れずコンデンサーはオレンジ・ドロップにしてみました。以前よりもパワフルでウォームなサウンドにUP!
しっかりバネ5本を架けてブリッジをボディーに密着させていますから、アームアップはもちろんできません。でもマホガニーボディーがいい感じで鳴ってくれます。
流石は日本の誇るギタークラフトフジゲン製だけあってスルーネックの処理もお見事です。プレイアビリティはバツグンですが、ネックの強度があまり高くないようで、反りの調整が難しくコンディションがちょっとイマイチ・・・。
現在このギターはなんとなく練習したいとき、すぐ手にとれるよう常にギタースタンドに吊るされています。本当はちゃんと保管していればもっとコンディション良かったかもしれませんね~。見た目もボディのカーリーメイプルが綺麗だし、なかなかレアなギターなんで、これからも末永くお付き合いしていきます。
もし良ければ参考に海外のハートフィールドファンが運営するHPがあるので、そちらもご覧ください。Heartfield Central