ギター練習って道楽でもあり苦行でもあるならば
今年に入ってかつてないほどギターを弾いてる私。
なんだか左手指の節々が痛いけど、指先の皮が肥厚して太鼓のバチみたいになりつつ、チョーキングもプリングもハンマリングも、だんだんと力強くなってきました。
こんなにのめり込んでるのは本当に中学生以来かも。適当に簡単な曲を録ったり、フレーズだけ弾いたりなんかは続けていましたが、「もっと上手くなりたい!」とか、「あの曲を1曲まんま完コピ目指したい」って思うんですよ近頃。
でもね~そういう思いが強くなればなるほど、敷居も高くなり客観的に振り返ったときに、上手いプレイヤーやミュージシャン本人と比較して、「こんなに頑張っても所詮、自分の才能なんてこんなもんか」と愕然としてしまいます。そうなるとまたギター練習もなんだかモチベーション保てなくなり疲れてくるんですよね~。
毎日コツコツとコピーしたい曲のワンフレーズを覚えたら、ひたすら反復して弾きまくり頭と体に叩き込み、それでも苦手なフレーズが克服できなくて、何度も曲を繰り返し聴いて、試行錯誤して光明を見出そうと努力し、何度も何度も弾くうちに弦が食い込み指が痛くなって、たった1曲コピーするだけでも血のにじむ思いをしなきゃなりません。ギター練習、まさにこれは苦行と言っても過言ではありません。
でもね~やっぱりギターってそもそも道楽なんですよ。なぜかムキになるとそのことを忘れてしまいがちです。どうせプロを目指してるワケじゃないんだし、コピーだって別に“完コピ”じゃなくてもいいんですよ~。難解なフレーズだって自分なりに解釈して「なんかそれっぽい」って思う音が出れば全然いいんじゃない。
そりゃ、志高ければそれに越したことはありませんが、目標を持たずにただ漠然と音楽に触れて楽しむ。完コピしょうなんて考えないで、今弾けたフレーズに喜び、つまづいたら他の曲の楽なフレーズなんかもかいつまんで、のんびり愉快にヘタクソに弾きまくる。
ギター練習って道楽でもあり苦行でもあるならば、『中道』を歩むべきなのかな。今日はそんなおっさんのつぶやきでした。