レトロへヴィアナログディレイ“MAXON AD-9”
自分ではじめて買ったディレイが実はこれ【MAXON (マクソン) AD-9】アナログディレイです。
友人からディレイの定番、ボスの『DD-2』を借りてちょっとだけ使っていた時期もありましたが、イマイチ浅はかな知識では使いこなせませんでした。それに中坊には当時の定価29,800円ってかなり高価なものだったので、エレキ1本買うのに四苦八苦してたあの頃は、とっても高嶺の花なエフェクターでした。
なのでディレイって社会人になってまともに稼げるようになるまで買ったことがありませんのです。はい。
高価な単体ディレイが買えないまま、高校のときにボスのMZ-2(デジタルメタライザー)という、ディレイもコーラスもおまけ的に備わった、当時としては変り種な歪み系ペダルを割り切って購入し、やっぱりディレイって「あってもいいなぁ~」とつくづく感じたものです。
ディレイといえば、原音がクリアでセッティングの幅が広いデジタルディレイがひとつは欲しいところですが、『撃剣霊化』の頃のラウドネスサウンドに憧れていたので、やっぱりテープエコーに近い、あえてBBD素子のアナログディレイ。
それにこれを買った時期は、なんとなくボス離れしたいって大人ぶった気持ちもありましたしね~。だから中古のDM-2という選択肢もありましたが、じゃなくて新品でノイズも少ないトゥルーバイパスの【AD-9】に決めたのです。
BBD素子を通したディレイサウンドは程よく劣化していて、デジタルのように角がない温かみのある感じ。ロングとかショートとかディレイセッティング云々じゃなく、80年代のHR/HMレトロフィルターとして思い出したときにコレ繋げています。