マクソン“ROD880”リアルな真空管の歪み
20年くらい前に購入した【MAXON ROD880 Real Overdrive(マクソン リアル・オーバードライブ】。「何がリアルなのか?」っていうと、エフェクターの中に真空管(チューブ)が入っていて、本物のチューブギターアンプを歪ませたような音を奏でることができるオーバードライブだからです。
当時、海外製ではメサブギー『V-TWIN』っていうのがあって、同じようにエフェクターの中に真空管が入ってる製品がありました。でもこちらは12AX-7、ECC83それぞれ2本搭載された、そのまんまブギーアンプをペダルにした仕様の贅沢なものでした。もちろん値段もお高くて定価で6万以上していたと思います。(ブギーのアンプ買うよりは安いですけど)
でも当時はあんまりお金がなくて、だけどチューブアンプに憧れていて、とはいえ『V-TWIN』じゃ高くて買えないし・・・。と、そんなときに楽器屋さんから「国産でいいの出たよ~」と紹介されたのがこの【ROD880】でした。値段も結構値引きしてくれて1万円弱で買えました。
特筆すべきはN/R(ノイズリダクション)もついていて、これが宅録なんかやったときに威力を発揮したと思います。ただ残念なのがインとアウトの位置がほかのエフェクターと逆なんですよね~。なんでこうなったのか不思議ですけど本当に使いづらい。よく繋ぎ間違えて音が出ず慌てたことがありました。(笑)
そして肝心のサウンドはというと、ゲインを目いっぱい回しても、歪が潰れることなくしっかりオーバードライブして、ちゃんとピッキングのニュアンスも気持ちよく鳴らしてくれました。サスティーンも今まで使ったODの中では最高で、MIDブーストの効きも良くて、なかなかウェットな感じのソロとかには合うんじゃないかと思います。
ただ角のないODゆえにHR/HM的なサウンドは苦手。当時ちょっとだけへヴィメタ離れしてたのでこれはこれでまぁ良かったですけど。
しばらくお蔵入りしてたのですが、AVT-100を購入したときにブースターとして使えないか試してみようと思ったら「あれ?音がでない??」。いつものように繋ぎ間違えかと思ってケーブルを調べても駄目。一応なかの真空管も取り替えてみましたが音は鳴らず、完全に死んでしまいました。(涙)
見た目がとっても国産ぽくないデザインで、またエフェクターというよりも、どことなく大戦中の何かの機械みたいなところが気に入ってたので、とりあえず本棚に飾ってあります。(笑)
コレどこかで修理したら治るかな?